Majestouch MINILA-R Convertibleのキースイッチを交換してみた

ガジェット

普段、キーボードはFilco Majestouch MINILA-R Convertibleというメカニカルキーボードを使っています。このキーボードの特徴の
 ・コンパクトな見た目
 ・ホームポジションのまま、カーソルキーを入力可能
 ・XDAライクなキーキャップのプロファイル
に惹かれて愛用しています。

ダイヤテック FILCO Majestouch MINILA-R Convertible ワイヤーキープラー付 日本語配列 茶軸 マットブラック FFBTR66M/NMB-AKP
Bluetooth 5.1無線接続とUSB 2.0有線接続に両対応したメカニカルキーボードで、右上側に切り替え専用ボタンを装備。最大5台(Bluetoothデバイス×4、USB×1)の切り替え利用が可能。またUSB接続時に利用可能なUSBスルーポート(×1)付き。PBT 2色成形 スフェリカル&フラットタイプ ミディア...

でも一つだけ不満があり、それはキースイッチのラインナップにspeed軸が無いこと。

ということで、Filco Majestouch MINILA-R Convertibleのキースイッチをspeed軸に交換してみたので、作業内容を備忘録として記録します。

※個人で製品の分解を行うと、メーカー保証を受けられなくなるのでご注意ください。

事前準備

キースイッチの交換にあたり、以下のものが必要となります。

・キーボード
・キースイッチ
・プラスドライバー
・トルクスドライバー(T10いじり防止ネジ)
・はんだごて
・はんだ
・はんだ吸取り器(もしくは、はんだ吸取り線)

具体的に今回用意したものは

・キーボード
 Filco Majestouch MINILA-R Convertible(茶軸)
 文字キーをspeed軸に交換して、それ以外は茶軸のままにしようと思います。

・キースイッチ
 Kailh Speed Dark yellow

Kailh Speed スイッチ(10個)
接点までのストロークを1.1mmまで短くして反応速度を上げたスイッチです。 いわゆるゲーマー向けSpeed軸になります。 1パック10個入り

・ドライバー類
 プラスドライバーは一般的なもので大丈夫ですが、トルクスドライバーは特殊なので用意が必要です。具体的なネジの形状は以下のようになっており、六角形で中心に突起がついているものです。

 今回はこちらのドライバーセットを使用しました。

Xiaomi Wiha 精密ドライバーセット 修理ツール 24in1 多機能修理キット 特殊ドライバー ツールキット ねじ回し ドライバービット 磁石付き 特殊なネジ 六角棒 Y型 三角ネジ 五角 プラス マイナス 耐摩耗性 コンピュータ 携帯 時計 ラップトップ タブレット カメラ 家電機器 電子製品などに修理 修理 開腹 分解 修復 DIY作業 多機能ツール
製品名:Xiaomi Mijia Wiha 24 in 1スクリュードライバーキット アルミ合金シェル丨24 Wiha精密バッ チヘッド丨磁気ウィスカーストレージ丨アルミニウムハンドル 24スクリュードライバービット: 1 x Y 形:Y1 1 xトライアングル:2.3 1 xスパナ:U2.6 3 xトルクス:T2 ...

・はんだごて
 はんだ付けに用いられる一般的なもので良いと思います。ただし、安物過ぎると温度が上がらなかったり、すぐに故障したりするようなので、今回はレビューの良かったこちらを使用しました。

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白光(HAKKO) こて台 FX-600/FX-601/PRESTO/DASH用 633-01
ワイヤー式。

・はんだ
 融点が低めのほうが作業性が良いので、鉛入りのものを使用しました。

白光(HAKKO) HEXSOL 巻はんだ 精密プリント基板用 150g FS402-02
融点が低く、はんだの流動性が良いすず・鉛はんだ。

・はんだ吸取り器
 今回はこちらを使用しました。

白光(HAKKO) SPPON 簡易はんだ吸取具 吸入量12cc ガード付き 18G
軽量で経済的、吸引力がパワフルな簡易はんだ吸取具。 使うたびにノズルの掃除が可能なクリーニングシャフトを採用。 ノズルの交換が簡単。

分解

キーキャップを外す

まずはキーキャップをすべて外します。

ネジを外す

続いて、本体裏側の上側2か所のネジを外します。写真左上の方は「DO NOT REMOVE」と記載されたシールで塞がれているので、剥がす必要があります。(これを剥がすとメーカー保証が受けられなくなります)
このネジはトルクスネジになっているので、トルクスドライバーを使用します。

カバーを外す

上部カバーを外します。

上部カバーのツメが下側カバーにはまっているので、プラスチックのカードなどを差し込みながら外していきます。(かなり力を入れる必要がありました。)ツメの位置は写真の緑丸の7か所です。

基盤を外す

スイッチの基盤を固定している2か所のネジを外します。こちらは通常のプラスドライバーで大丈夫です。写真の緑丸の2か所です。

キースイッチの基盤を外します。写真の緑丸が端子になっているので、ピンを曲げないようにゆっくり抜いて、基盤を外します。

キースイッチ交換

分解出来たら、いよいよキースイッチの交換です。

キースイッチのはんだを取り除いて、新しいキースイッチをはんだ付けしていきます。

写真の緑丸がキースイッチ1つ分になっていて、2か所のはんだを取り除きます。製品では鉛フリーはんだが使用されているようで、はんだが溶解するまでに時間がある程度かかりました。対応策として、鉛フリーはんだの上から鉛入りはんだを上乗せしてから溶かすと、鉛が混ざり融点が下がるのではんだを溶かしやすくなりました。

追記 キースイッチの取り外しについてはこちらの記事に詳しく記載しましたのでご参照ください。

完成

文字キーのキースイッチをすべて交換し、基盤を端子に接続して動作確認をします。ネジ・ケースを取り付けて完成です。上側ケースは取り付ける前に、ツメの部分をやすりで少し削って、外しやすいようにしておきました。

使い心地は、

・やっぱりspeed軸の反応の良さが私好み。
・Cherry MX Silver軸と比べて押下圧が重いので、底打ちしにくく快適。
・文字キー以外を茶軸にしたが違和感は無く、むしろFn, Space, Enterキーなどは押下圧軽めな方が使いやすい気がする。

といった感じで、キースイッチ交換でさらに私好みのキーボードになりました。

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