【試作品】mapo46rp_row ビルドガイド

ガジェット
キット内容

トッププレート … 2種類1枚ずつ
ミドルプレート(トップ) … 1枚
実装済基板(ファームウェア書き込み済み) … 1枚
ボトムプレート … 1枚
ミドルプレート(ボトム) … 2枚

センサー(PMW3360)・レンズ … 各1個
ボールベース … 1個
Kailhスイッチ用PCBソケット … 50個
ロータリーエンコーダ(EVQWGD001) … 1個

M2スペーサー 7mm … 4個
M2スペーサー 10mm … 3個
M2ネジ 5mm … 11本
M2ネジ 8mm … 3本
ゴム足 … 8個
25mmビリヤード玉 … 1個

※数が多いパーツは予備を入れている場合があります。

キット以外に必要なもの

MX互換​スイッチ … 46個
MX互換​キーキャップ
USBケーブル(キーボード側はType-C)

用意すると好ましいもの:
25mmトラックボール交換球 … 1個
※ビリヤード玉でも十分に操作可能ですが、より滑らかな動作を求める場合は以下をご検討ください。

Bitly
必要な工具

はんだこて
はんだ
プラスドライバー(M2ねじが回せるもの)

 

基盤の側面を塗る(オプション)

基盤の側面を油性ペンなどで黒く塗ると、完成後の見た目が良くなります。
好みに応じてご実施ください。

 

ソケットの取り付け

スイッチ用のソケットを乗せ、はんだ付けします。50個分取り付けます。

 

センサーの取り付け

センサーを基盤裏側から写真の向きに設置し、表側からはんだ付けをします。シルクの●とセンサーの丸い凹みの位置が合うように注意します(写真の赤い矢印)。

マスキングテープで仮固定します。

表側からはんだ付けをします。
続けて、レンズを取り付けます。レンズには上下があり、突起の太さが異なります。写真のように向きを合わせて、基盤表側から取り付けます。

作業中、レンズが外れて煩わしい場合は、一時的にマスキングテープで仮固定をおすすめします。

 

ロータリーエンコーダの取り付け

基盤表側から、フットプリントに合うようにロータリーエンコーダを差し込みます。硬くて入れにくい場合は、ロータリーエンコーダのプラスチックの爪を少しカットすると、入れやすくなります。

ロータリーエンコーダを差し込み後、基盤裏側から見た様子。
続いて、裏側からはんだ付けをします。

はんだ付け後、基盤表側から見た様子。

 

ファームウェアの書き込み

発送前に動作確認をしており、ファームウェアはすでに書き込み済みです。
ファームウェアを更新する際などは、以下の手順をご参照してください。

 

以下からからファームウェアをダウロードします。

ファームウェア:mapo46rp_row_vial

ソース:mapo46rp_row

①mapo46rp_rowをUSBケーブルでPCに接続します。
②デバイスとして以下のようにRPI-RP2が認識されます。

②’ファームウェアを書き込み済みの場合などは、上記のように自動的に認識されません。その際は以下の手順でマイコン(rp2040)をリセットします。
 (1)リセットボタンを押しながら、ブートボタンを押して離す
 (2)リセットボタンを離す

リセットボタンとブートボタンの位置

③ダウロードしたファームウェアを、RPI-RP2直下にコピーします。

これでファームウェアの書き込みは完了です。

 

このファームウェアはVialに対応しているので、GUIベースでキーマップや設定を変更できます。
Web版
https://vial.rocks/
アプリ版
https://get.vial.today/download/
Vialの詳しい使い方はこちらをご覧ください。

 

ファームウェアを書き込み後、スイッチ・トラックボールの動作確認をします。

 

キースイッチの取り付け

トッププレートは2種類あり、両端のキーのサイズが異なっています(下図参照)。好きな方を選択して使用します。

・上側:1行目の両端は1.5u、2行目の両端は1.25uになっています。
・下側:すべて1uキーになっています。

 

ミドルプレート(トップ)は共通です。

 

アクリルプレートの保護シートを剥がします。ミドルプレート(トップ)とトッププレートを基盤に載せます。

その上からスイッチを取り付けます。基盤裏側のソケットに負荷がかからないように、スイッチを取り付ける際は、ソケットを指で押さえることをお勧めします。

 

ボトムプレートの取り付け

下図のアクリルプレートを用意し、保護シートを剥がします。上から順に、ミドルプレート(ボトム)×2枚、ボトムプレートです。

 

ボトムプレートにスペーサーをネジで固定します。使用するネジは全て5mmです。スペーサーは、赤矢印の3本は10mm、それ以外の4本は7mmです。
タクトスイッチ用の穴の向きに注意してください。

 

ボトムプレートにミドルプレート(ボトム)×2枚を重ね、「基盤~トッププレート」を載せます。

 

緑矢印の4か所をトップ側からネジで固定します。使用するネジは全て5mmです。

 

ボールベースの取り付け

下図がボールベースです。

レンズの仮固定用マスキングテープを剥がします。

ボールベースを載せて、8mmネジで固定します。

また、ボールベースの支持球表面に接着剤の膜が残っている場合があります。その際は、トラックボールを装着して、手のひらで軽く押し付けながらトラックボールを動かすと、次第に滑りが良くなっていきます。

裏側にゴム足を付けて、完成です。

 

カスタムキーコード

本ファームウェアは、cocot46plusを参考に作成しており、以下のカスタムキーコードを設定できます。vial上では「User」タブにあります。

KeycodeDescription
CPI_SWトラックボールのCPIを変更します。デフォルトのファームウェアでは、押すたびに400→600→800→1000→1200→400…という順でCPIが変わります。
SCRL_SWスクロールモードにおけるセンサーの感度を変更します。1→2→3→4→5→6→1…の順で変化し、数値が大きいほどスクロール量が小さくなります。
ROT_R15マウスセンサーのY軸を時計回りに15度回転させます。
ROT_L15マウスセンサーのY軸を反時計回りに15度回転させます。
SCRL_MO押されている間スクロールモードになります。
SCRL_TO押すたびにスクロールモードとマウスモードを切り替えます。
SCRL_INスクロール方向を反転させます。

また、レイヤー1,2に切り替え中はトラックボールはスクロールモードになります。

 

ignore_mod_tap_interruptについて

※tap-holdの挙動に違和感がある場合はこちらをお試しください。

現状のファームウェアでは、ignore_mod_tap_interruptが無効になっている可能性があります。

その場合はvialの、「QMK Settings」タブから「Tap-Hold」タブを選択し、”Ignore Mod Tap Interrupt”にチェックを入れて有効にします。

qmkのtap-holdの挙動については以下をご参照ください。

qmk_firmware/docs/tap_hold.md at master · qmk/qmk_firmware
Open-source keyboard firmware for Atmel AVR and Arm USB families - qmk/qmk_firmware

【補足】
今のqmkは、ignore_mod_tap_interruptがデフォルト挙動になっているが、vialだとデフォルトにならない場合がありました。根本原因が分からず申し訳ないです。。。上記で応急対応はできるので使用には問題ありません。
ignore_mod_tap_interruptを設定しないと、tap/holdで2つ役割を持ったキーと他のキーを交互に連打したときに、意図せずにholdとして認識されてしまいます。

 

問い合わせ先

本キーボードに関してのお問い合わせはBooth上のショップもしくは、Twitterアカウントまでご連絡お願いいたします。

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