キット内容
トッププレート … 2種類1枚ずつ
ミドルプレート(トップ) … 1枚
実装済基板(ファームウェア書き込み済み) … 1枚
ボトムプレート … 1枚
ミドルプレート(ボトム) … 2枚
センサー(PMW3360)・レンズ … 各1個
ボールベース … 1個
Kailhスイッチ用PCBソケット … 50個
ロータリーエンコーダ(EVQWGD001) … 1個
M2スペーサー 7mm … 4個
M2スペーサー 10mm … 3個
M2ネジ 5mm … 11本
M2ネジ 8mm … 3本
ゴム足 … 8個
25mmビリヤード玉 … 1個
※数が多いパーツは予備を入れている場合があります。
キット以外に必要なもの
MX互換スイッチ … 46個
MX互換キーキャップ
USBケーブル(キーボード側はType-C)
用意すると好ましいもの:
25mmトラックボール交換球 … 1個
※ビリヤード玉でも十分に操作可能ですが、より滑らかな動作を求める場合は以下をご検討ください。
必要な工具
はんだこて
はんだ
プラスドライバー(M2ねじが回せるもの)
基盤の側面を塗る(オプション)
基盤の側面を油性ペンなどで黒く塗ると、完成後の見た目が良くなります。
好みに応じてご実施ください。
ソケットの取り付け
スイッチ用のソケットを乗せ、はんだ付けします。50個分取り付けます。
センサーの取り付け
センサーを基盤裏側から写真の向きに設置し、表側からはんだ付けをします。シルクの●とセンサーの丸い凹みの位置が合うように注意します(写真の赤い矢印)。
マスキングテープで仮固定します。
表側からはんだ付けをします。
続けて、レンズを取り付けます。レンズには上下があり、突起の太さが異なります。写真のように向きを合わせて、基盤表側から取り付けます。
作業中、レンズが外れて煩わしい場合は、一時的にマスキングテープで仮固定をおすすめします。
ロータリーエンコーダの取り付け
基盤表側から、フットプリントに合うようにロータリーエンコーダを差し込みます。硬くて入れにくい場合は、ロータリーエンコーダのプラスチックの爪を少しカットすると、入れやすくなります。
ロータリーエンコーダを差し込み後、基盤裏側から見た様子。
続いて、裏側からはんだ付けをします。
はんだ付け後、基盤表側から見た様子。
ファームウェアの書き込み
※発送前に動作確認をしており、ファームウェアはすでに書き込み済みです。
ファームウェアを更新する際などは、以下の手順をご参照してください。
以下からからファームウェアをダウロードします。
ファームウェア:mapo46rp_row_vial
ソース:mapo46rp_row
①mapo46rp_rowをUSBケーブルでPCに接続します。
②デバイスとして以下のようにRPI-RP2が認識されます。
②’ファームウェアを書き込み済みの場合などは、上記のように自動的に認識されません。その際は以下の手順でマイコン(rp2040)をリセットします。
(1)リセットボタンを押しながら、ブートボタンを押して離す
(2)リセットボタンを離す
③ダウロードしたファームウェアを、RPI-RP2直下にコピーします。
これでファームウェアの書き込みは完了です。
このファームウェアはVialに対応しているので、GUIベースでキーマップや設定を変更できます。
Web版
https://vial.rocks/
アプリ版
https://get.vial.today/download/
Vialの詳しい使い方はこちらをご覧ください。
ファームウェアを書き込み後、スイッチ・トラックボールの動作確認をします。
キースイッチの取り付け
トッププレートは2種類あり、両端のキーのサイズが異なっています(下図参照)。好きな方を選択して使用します。
・上側:1行目の両端は1.5u、2行目の両端は1.25uになっています。
・下側:すべて1uキーになっています。
ミドルプレート(トップ)は共通です。
アクリルプレートの保護シートを剥がします。ミドルプレート(トップ)とトッププレートを基盤に載せます。
その上からスイッチを取り付けます。基盤裏側のソケットに負荷がかからないように、スイッチを取り付ける際は、ソケットを指で押さえることをお勧めします。
ボトムプレートの取り付け
下図のアクリルプレートを用意し、保護シートを剥がします。上から順に、ミドルプレート(ボトム)×2枚、ボトムプレートです。
ボトムプレートにスペーサーをネジで固定します。使用するネジは全て5mmです。スペーサーは、赤矢印の3本は10mm、それ以外の4本は7mmです。
タクトスイッチ用の穴の向きに注意してください。
ボトムプレートにミドルプレート(ボトム)×2枚を重ね、「基盤~トッププレート」を載せます。
緑矢印の4か所をトップ側からネジで固定します。使用するネジは全て5mmです。
ボールベースの取り付け
下図がボールベースです。
レンズの仮固定用マスキングテープを剥がします。
ボールベースを載せて、8mmネジで固定します。
また、ボールベースの支持球表面に接着剤の膜が残っている場合があります。その際は、トラックボールを装着して、手のひらで軽く押し付けながらトラックボールを動かすと、次第に滑りが良くなっていきます。
裏側にゴム足を付けて、完成です。
カスタムキーコード
本ファームウェアは、cocot46plusを参考に作成しており、以下のカスタムキーコードを設定できます。vial上では「User」タブにあります。
Keycode | Description |
---|---|
CPI_SW | トラックボールのCPIを変更します。デフォルトのファームウェアでは、押すたびに400→600→800→1000→1200→400…という順でCPIが変わります。 |
SCRL_SW | スクロールモードにおけるセンサーの感度を変更します。1→2→3→4→5→6→1…の順で変化し、数値が大きいほどスクロール量が小さくなります。 |
ROT_R15 | マウスセンサーのY軸を時計回りに15度回転させます。 |
ROT_L15 | マウスセンサーのY軸を反時計回りに15度回転させます。 |
SCRL_MO | 押されている間スクロールモードになります。 |
SCRL_TO | 押すたびにスクロールモードとマウスモードを切り替えます。 |
SCRL_IN | スクロール方向を反転させます。 |
また、レイヤー1,2に切り替え中はトラックボールはスクロールモードになります。
ignore_mod_tap_interruptについて
※tap-holdの挙動に違和感がある場合はこちらをお試しください。
現状のファームウェアでは、ignore_mod_tap_interruptが無効になっている可能性があります。
その場合はvialの、「QMK Settings」タブから「Tap-Hold」タブを選択し、”Ignore Mod Tap Interrupt”にチェックを入れて有効にします。
qmkのtap-holdの挙動については以下をご参照ください。
【補足】
今のqmkは、ignore_mod_tap_interruptがデフォルト挙動になっているが、vialだとデフォルトにならない場合がありました。根本原因が分からず申し訳ないです。。。上記で応急対応はできるので使用には問題ありません。
ignore_mod_tap_interruptを設定しないと、tap/holdで2つ役割を持ったキーと他のキーを交互に連打したときに、意図せずにholdとして認識されてしまいます。
問い合わせ先
本キーボードに関してのお問い合わせはBooth上のショップもしくは、Twitterアカウントまでご連絡お願いいたします。
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