統計検定準1級(CBT)【合格体験記】

統計学入門

2022年4月に統計検定準1級(CBT,202107版)を受験し、合格することができました。
この記事では、私が受験に向けて勉強した内容の記録をご紹介します。

私のスタートライン

・統計検定は2級も含めて受験経験無し

・統計学は大学生のころに授業を受けた程度

・20代後半、大学・大学院は応用化学専攻

といった感じで、統計学は学部1年以来ご無沙汰でしたが、昨今の流行りにのって受験をすることにしました。

使った参考書

統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック

統計検定準1級の公式テキストです。準1級の広い出題範囲をカバーしていて、受験対策の中心として活用しました。受験後に振り返ると、この本の演習問題はかなりCBT方式の問題に近いものになっていました。CBT対策としては、PBT方式の過去問よりも、このワークブックの演習問題を優先した方が良いと思いました。
ただし注意点として、1冊の本で広い範囲をカバーしているので個々の内容が浅い部分が多い、章毎に担当者が異なるからか解説の表現に統一感がない、といった点もあります。
私はこの本を軸に勉強しつつ、説明が足りない項目は統計の教科書、webサイトを活用して理解を深めました。

日本統計学会公式認定 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック
統計検定準1級試験対応の公式テキスト。 出題範囲となっているさまざまな統計学及び機械学習のトピックについて、実践的な例題を解きながら学ぶことができる。 頻出項目に重点をおき、項目ごとに解説と例題を示した。 統計検定準1級で出題されるトピックは非常に広範にわたるため、さまざまな統計的手法の辞典としても役立つ。 【 目 次...

統計検定 準1級 公式問題集

PBT方式の過去問が6年分(2015~2021年)まとまっている問題集です。すべての問題にしっかり解説がついているので頼りになりました。

日本統計学会公式認定 統計検定 準1級 公式問題集
本書では、準1級試験が開始された2015年から2021年の全6回分の紙媒体の試験問題を全問収録・解説しています(2020年は実施なし)。 2021年から開始されたCBT(コンピュータテスト)の試験問題は公表されておりませんが、出題範囲や難易度の点から、本書で対策していただけるようになっております。

現代数理統計学の基礎

教科書的な位置づけで、ワークブックの説明で足りない部分をこの本で確認しました。

現代数理統計学の基礎 (共立講座 数学の魅力)
近年注目を集めているビッグデータという言葉に代表されるように,データのもつ価値についての認識はますます高まっている。さらに,自然科学分野から社会科学の分野,さらには政府関係の様々な施策に至るまで,データに基づいた意思決定の大切さが認識されている。数理統計学は,(ランダムネスを伴った確率現象として現れる)データの背後に確...

勉強方法と勉強時間

勉強の流れは、

・統計学実践ワークブックを(演習問題含め)2周通読し、2周目では理解しにくい式変形は写経しながら読み進めた。

・公式問題集の過去問6年分を1周解き、理解が足りてない項目をピックアップした。

・理解が足りてない項目をまとめたノートを作成した。

・公式問題集の過去問6年分を2周目解いた。

といった流れで、(途中ダラけた時期もあったので)全部で4か月ほどかかりました。各項目にかけた時間は以下の通りです。

      勉強内容            時間   
(1)統計学実践ワークブック 2周通読2か月
(2)公式問題集 1周目3週間
(3)まとめノート作成3週間
(4)公式問題集 2周目2週間

受験結果

上記の勉強をした後、2022年4月に統計検定準1級(CBT,202107版)を受験しました。その結果、ギリギリ合格することができました。

4か月勉強した割には微妙な点数で残念ですが、ひとまず合格できたので良かったです。

CBT方式では、PBT方式の論述問題のような一つのテーマで深く出題してくる問題は無く、広く浅くといった傾向でした。なので、CBT方式の効率的な試験対策をするとしたら、公式問題集の過去問よりもワークブックの演習に時間配分を置いた方が良かったかも知れません。

最後に

この記事では、私が実施した統計検定準1級の勉強方法を紹介しました。この記事が、これから受験を予定している方の参考になれば幸いです。

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